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平成26年度 定時総会

平成26年度 定時総会

平成26年5月29日(木) 15:00-19:00 於: 埼玉会館   出席参加 24名
 開会挨拶 菊池 勇
(株)ポーライト 会長 埼玉県生産性本部 会長
 来賓祝辞 斎藤 和也 氏 埼玉県 産業労働部 勤労者福祉課長

角田 信之 氏
公益財団法人 日本生産性本部 常務理事
 議事    
 特別講演 宮城 まり子 氏 法政大学 キャリアデザイン学部 教授
冒頭、木村 滋 事務局長退任と、高松 克弘 事務局長新任が報告され、新事務局長により進行。 会長による開会挨拶。
来賓の皆様のご祝辞に続き、祝電紹介。  飯野 和彦 氏 (サイボー(株)取締役総務部長 埼玉県生産性本部理事 ) が議長に選出されて議事進行。 事業報告/収支決算、また新年度の事業計画/予算、菊池会長退任、山田新会長就任が議題となり承認されて第1部を閉会。続いて第二部 特別講演、さらに第三部として、懇談会が開催されました。
所属組織総会との日程重複もあり、組合関係の皆様のご参加がかなわず、参加者数が例年を下回りました。

菊池 勇  (株)ポーライト 会長 埼玉県生産性本部 会長

日本の身の丈に合う、サイズに沿った生産性は何か?
米国、フロリダ州オーランドで開催された粉末冶金の国際会議に参加、1週間ほど滞在した。
リーマンショックは米国発、世界経済に大きな影響を及ぼした。
生産性運動は、夢や希望、欲求に牽引されるものであり、ショックによる停滞感や落ち込みは、いまだ経済、社会に影響している。しかし、その米国が、広く、大きく、多様な国柄を基盤に、今やショックを感じさせない回復をしている…その「生産性の高さ」に感銘した。
日本の身の丈に合う、サイズに沿った生産性は何か? 
あらためて生産性の内容を追及しながら発展したい。

斎藤 和也 氏 埼玉県 産業労働部 勤労者福祉課長

県民のための就業機会の確保、就業環境づくり
雇用情勢は厳しい。県の有効求人倍率は 3月 0.7倍 わずかな回復を見せているが、非正規雇用の増大、若者の就職支援や女性の働く環境づくりなど、雇用を取り巻く問題は多い県では、埼玉版ウーマノミクス プロジェクトハローワーク特区/ハローワーク浦和ビジネスサテライトなど、雇用、就業支援に努めている。県民のための就業機会の確保、就業環境づくりを推進していただくよう、施策展開している。
今後も、県経済の発展、勤労者福祉の充実に努めてゆきたいので、ご協力ご支援をいただきたい。

角田 信之 氏 公益財団法人 日本生産性本部 常務理事

生産性運動の必要性、期待
日本生産性本部は1955年の発足から60年、”還暦”を迎える。発足に相次ぎ、埼玉や千葉など地域の組織も生まれるなど、生産性運動や事業、情報の発信の課題や期待に応えて今日に至っている。現在では、かっての輝きを失ったのではないかとの見方もあると思いますが、これからの60年を考えれば、問題、課題は大きく、労使、学識経験者の3者構成で協力し日本を豊かにすること、への期待は確固としている。
来賓というより兄弟組織から参った者として、ご参会の御礼申し上げ、あらためて、生産性本部へのご支援ご協力をお願い申し上げます。

キャリア形成支援とポジティブ・メンタルヘルス

講師 宮城 まり子 氏 法政大学 キャリアデザイン学部 教授

キャリアとは?
臨床心理、メンタルヘルスに携わってきて、キャリア支援の重要性、またメンタルヘルスをポジティブな視点でみるようにしたいと考えるようになった。キャリアの強みを伸ばし、弱みをカバーするポジティブなアプローチです。
キャリアとは、
ワークキャリア  経験した仕事、職業の役割、責任、得た知識やスキル、成果、業績ライフキャリア  職業に限らず、生涯を通じての多様な役割、生き方、人生の表現の仕方、あり方と定義できると思います。自己、仕事、家庭の領域に広がり、統合されるものです。
キャリア開発のニーズ
あなたの売りは何ですか、専門性はと、キャリアが問われる社会になり、キャリアに対する関心が高まっている。自分が必要とされる人材となり、雇用を確保するemployability を高める意識が出てきている。他方、市場価値のある社員を持つことは企業にとっても必要となってきている。

自律的キャリア開発のための2要件
個人の要件と企業側の要件が、クルマの両輪のように働く必要がある。
上司や会社に言われなければ努力しないのではなく、主体性のあるキャリア開発、自分を育てるのは自分自身であるとの、育自意識と行動が要件となる。
他方、企業側にも、キャリア開発、支援のシステムが導入されることも欠かせない。
人事制度、キャリア開発支教育/研修、キャリア相談室を設ける会社もある。
 
ライフキャリア デザイン
平均寿命 男性80 女性86 は、それぞれ 85、 91と5年伸びると予測されている。
60才定年とすると、それぞれ25年間、31年間の定年後の生活がある。仕事から離れた時の生きがいは何か。仕事、収入、生活を考えておかねばならない。
現役でいるうちから設計図を持っておきたい。
35-45才は”コアタイム”と呼ばれている。重要なキャリアを得、またキャリアを点検し、さらには定年後、仕事を離れた時、何が生きがいなのかを準備し始めてみると良いと思う。

自分のキャリアへの6つの問い
自分のキャリアについての点検、具体的には右図のような 6つの問いを参照してみたい。 強み/売り/専門性の
"can"ありたい自分/なりたい自分の "want "、具体的にやるべきこと "must "を点検して欲しい。
 
ポジティブ心理学 - 幸福感の要因
幸福感をもたらす要因を 6つ挙げたい。
心身の健康 生活の安定  良好な人間関係(職場/家庭/社会/地域) キャリア充実感(働きがい、生きがい) 楽しみのある人生 肯定的な自己概念 (ありのままの自己受容)です。キャリアの充実感が欠かせないこと、また、6番目の自己受容、ありのままの自分への自信/自分を信じられることが重要です。

キャリア相談室の役割と機能
近年、キャリア相談室を設ける会社が増えてきている。ここでは、 キャリアに関する相談、問題解決の支援を行う。 上司や先輩、人事とは別に、守秘のもとに相談ができる。  キャリア問題をひとりで抱え込み、メンタルヘルス不調に陥った場合、不調を改善し、職務への適応を図る。メンタルヘルス相談に占めるキャリア問題は大きいので、キャリア相談と互いに連携して支援する。
 
メンタルヘルス対策の転換
直す、予防するに加え、育てる/開発的カウンセリングを意識したい。問題解決には 問題解決するのは相手自身であること、選択肢は複数在る、スモールステップでの行動で、小さな成功体験を積む、やればできるの自信”自己効力感” を育てる、ことが必要です。

一人ひとりのキャリア相談にのる、一人ひとりが生き生き活躍する職場づくりを行う、”自ら育つ”組織づくりを行う、ポジティブ メンタルヘルスの視点に注目し、メンタルヘルス対策の転換を検討して欲しい。

文責: 事務局 注)上欄のパワーポイント原稿は宮城講師の著作です。
許可なく使用することは厳禁ですのでご留意下さい。

懇談会

埼玉県生産性本部
〒330-0063
埼玉県さいたま市浦和区高砂3-10-4 埼玉建設会館6F
TEL:048-762-7884
FAX:048-862-1000
E-mail:info-spc@spc-net.gr.jp
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