本文へ移動

第2回 道路交通安全フォーラム

道路交通安全と労使の社会的責任

平成27年6月24日(水) 14:00-17:00 於:埼玉会館、 出席参加:56名
         
主催者挨拶 山田 吉隆 埼玉県生産性本部 会長
基調講演 神田 良 氏 明治学院大学 経済学部 教授
パネルディスカッション 水沢 喜裕 氏 (株)塚腰運送 本社 品質管理課
  山田 吉隆 氏 川口化学工業(株) 取締役社長
  牧  邦夫 氏 埼玉交通運輸労働組合 執行委員長
  高橋 邦雄 氏
(一財)日本科学技術連盟
道路交通安全審査室 室長
(コーディネーター) 神田 良 氏 明治学院大学 経済学部 教授
閉会挨拶 小野寺将人
(一財)日本科学技術連盟
ISO登録センター 理事
共催    埼玉県生産性本部  埼玉県生産性本部川口支部  一般財団法人 日本科学技術連盟
後援  (順不同)  
   日本労働組合総連合会埼玉県連合会(連合埼玉)  東京電力労働組合埼玉総支部
   伊藤製パン労働組合  埼玉交通運輸労働組合
   川口化学工業株式会社  ビオスピクシス株式会社
   株式会社物流産業新聞社  株式会社システム規格社
   ファインモータースクール  ビオスピクシス株式会社
   株式会社物流ウィークリー  埼玉県勤労者生活協同組合
   公益社団法人日本バス協会  全国コイルセンター工業組合
   一般社団法人日本自動車部品工業会  公益社団法人全日本トラック協会
   公益財団法人日本生産性本部  

山田 吉隆 埼玉県生産性本部 会長 川口化学工業(株)社長

事業活動を展開する上で、安全の確保は大きな課題になっている。道路交通安全については、多くの方々が様々な形でかかわり、相互信頼で成り立っているはずだが、実際に交通事故が起きている。事業者には自衛のための教育が必要であるし、また、社会との調和の中でいかにして道路交通安全の確保を図っていくかが大事になる。今回のフォーラムでは、交通事故を防ぎ、道路交通安全を確保するために、お互いに意見を述べ合って考えていきたい

基調講演「道路交通安全と労使の社会的責任」

神田 良 氏 明治学院大学 経済学部 教授

世界的に道路交通安全への機運が高まる中、道路交通安全マネジメントシステム『ISO39001』は、採用企業の経済的・非経済的・経営的メリットは言うに及ばず、交通事故の減少、交通事故に伴う社会的損失の減少など、社会的なメリットも大きい。

パネルディスカッション「労使が取り組む道路交通安全の課題と展望」

水沢 喜裕 氏 (株)塚腰運送 本社 品質管理課

水沢氏は、同社の道路交通安全活動の一つとして、新デジタコ(車両運行の速度・時間等を自動的に記録する装置)の導入で、運転手のデジタコランキングと手当との連動により、交通安全意識の向上とともに、インセンティブ付与につなげていることなどを紹介した。

山田 吉隆 氏 川口化学工業(株) 取締役社長

山田氏は、同社製品の特性上、荷主として運送業者に対して「無理のない運送」を要請する一方、年に数回、運送業者を対象に交通安全教育を実施していること、社内においては労働安全衛生のレベル向上を図る中、通勤時の事故撲滅への取り組みなどに努めていることなどを強調した。

牧 邦夫 氏 埼玉交通運輸労働組合 執行委員長

牧氏は、労働組合として国土交通省や厚生労働省、警察庁に対して、「道路交通安全」に関する政策要求に取り組んでいることを紹介するとともに、社会的インフラとしての指定自動車教習所の活用、交通安全教育の推進に向けた制度間の連携の必要性などを指摘した。

高橋 邦雄 氏 (一財)日本科学技術連盟 道路交通安全審査室 室長

高橋氏は、道路交通安全に本気で取り組むことが企業のコンプライアンス経営の実践につながること、ISO39001の導入によって荷主と運送業者間の連携が推進されることで道路交通安全の管理体制が強化されることなどを強調した。

神田 良 氏 明治学院大学 経済学部 教授

神田氏は、人権尊重などCSRの視点での荷主のチェックシステム、ドライバーの健康に気遣う体制作り、道路交通安全教育など社会的なソフトインフラの整備などの必要性をを指摘し、議論をまとめた。

小野寺 将人 (一財)日本科学技術連盟 ISO審査登録センター 理事

会社継続のためにはリスク管理も大きなファクターであり、道路交通安全もその一つになる。運送会社だけでなく、業務上で社用車を多く使ったり、通勤で自家用車を使用する会社も同じようなリスクを持つという認識が必要になる。一人一人が普段から交通安全に気を付けるととともに、会社全体がマネジメントシステムとして、様々な道路交通安全への取り組みを粛々と運用していくことが重要になる。当連盟ではISO39001を提供しているが、導入企業では交通事故が激減するなどの効果が見られる。今後もISO39001の提供を継続し、交通事故の撲滅に少しでも貢献していければと考えている。
文責:本文は事務局の責任で概要をまとめたものです。許可なく使用することは厳禁ですのでご留意下さい。
埼玉県生産性本部
〒330-0063
埼玉県さいたま市浦和区高砂3-10-4 埼玉建設会館6F
TEL:048-762-7884
FAX:048-862-1000
E-mail:info-spc@spc-net.gr.jp
TOPへ戻る