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喫煙と抗がん剤が抱える医療経済の大問題

平成28年度 特別講演「『喫煙』と『抗がん剤』が抱える医療経済の大問題」

サンデー・ジャポン(TBS系列)でお馴染みの医師が激白!

講演日時:平成28年 5月23日(月) 16:30-17:30
講 演 者 :山王病院 副院長 奥仲 哲弥 氏

肺がんは現在、日本人のがんによる死亡数のトップであり、がんの中でも生存率が低い。しかし、肺がんは早期のうちにがんを発見し、治療の選択肢を多く持つことができれば早期治療が可能だ。

 

肺がんの早期発見のために重要なのが「肺がん検診」である。しかし、残念なことに「肺がん検診」は、「胃がん検診」などと比較すると認知度が極端に低い。

 

また、胸部のレントゲン撮影は、横隔膜や心臓の裏など、レントゲンでは映らない場所が多く、早期のがんを見逃してしまうケースが少なくないことに注意を要する。

 

一方、がん治療の動きとして、抗がん剤の〝オーダーメイド化〟が進んでいる。副作用防止の薬が進歩するとともに、抗がん剤がつらくなくなってきている。

 

自分の身体でがんを直す、がんを抑制するのが「免疫療法」で、新たな薬剤として「オプジーボ」が注目されているが、非常に高額であり、医療費の膨張によって、国の財政を揺るがすことも懸念される。

 

喫煙の害については、タバコを吸い続けると肺がんの発生率が高くなることなどがよく知られている。しかし、ある意味それよりも恐ろしいのは、喫煙者の肺がん患者の場合、手術がしにくい、放射線がかけにくいなど、治療の選択肢が減ってしまうことである。タバコを吸っている人の手術がいかにやりにくいかを痛感している。

 

 喫煙年数と年齢を掛けて800を超すようならタバコはやめるべきだろうし、タバコの辞め時は45歳までであろう。タバコのニコチン依存性は高く、家族、友人などの協力が有効と言える。

*文責:要旨は事務局による要約です。
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